ジョン・ウェインとクレア・トレバー
作 カリン・ウェイン
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数あるジョン・ウェイン出演映画の中で様々なヒロインが登場した。 |
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「駅馬車」とジョン・ウェインとクレア・トレバー
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| クレア・トレバー、本名クレア・ウェミリンガーは1909年3月8日にニュー・ヨークに生まれた。 彼女の芸暦は、彼女自身の家族の為に始まった。 父親は、1920年代以降のニュー・ヨーク大恐慌のあおりを受けて大ピンチだったからだ。 後にトレバーは「当時私が考えられる事と云ったら女優の道しかなかった」と語っている。 1920年代〜1932年にかけてブロードウェイで活躍する様になった。 時を同じくしてブルックリンのバイタホン社でスクリーンデビューする事になる。 1933年に「Jimmy and Sally」である。 トレバーの最初の結婚は、1938年プロデューサーのクラーク・アンドリュースとだったが、 この結婚は4年で終わってしまう。 この結婚で生涯唯一人の息子チャールズが生まれるが、後に1978年の航空機事故で 他界してしまう。 あまり知られていない事であるが、トレバーは、美人女優であると共に演技派でもある。 「駅馬車」が公開される以前1937年の第10回アカデミー賞において助演女優賞として ノミネートされている。ウィリアム・ワイラー監督の「デッドエンド」である。 結局受賞したのは、ヘンリー・キング監督の「シカゴ」のアリス・ブラディだった。 1939年ジョン・フォードが久々に撮影する事になった大作西部劇「駅馬車」の主演女優に 決まった。婦人連盟から、娼婦と云う事で町から追放されローズバーグ行きの駅馬車に 乗り込むシーンは、映画のファーストシーンとなる。 この映画の主演男優は今更言うまでも無く脱獄犯リンゴー・キッド演じる若き日のジョン・ ウェインであるが、当時既に演技派として高い評価を得ていたクレア・トレバーの方が各上 の扱いだった。公開当時のポスターやエンドロールのクレジットが如実に表している。 劇中、駅馬車の乗客からトレバー演じる娼婦ダラスは、鼻つまみ者扱いで、唯一人、ジョン ウェイン演じる脱獄犯リンゴー・キッドだけが、差別する事なく彼女を「レディ」として扱い、 2人はやがて惹かれあうようになる。 今更ながらこの「駅馬車」は、解説するまでもなくジョン・フォード監督とジョン・ウェインの 黄金コンビによる不朽の名作であり、大方では、ジョン・ウェインにどうしても視線が集まっ ているが、このトレバーに向けると、彼女の巧さが光る。 いじけ、怯え、ほのかに恋し、心を開き、更に失望するといった様々な、そして難しい感情 を自在に演じる才能に私はウェイン以上の評価を送りたい。 劇中感動するシーンは、自分を鼻つまみ者扱いした乗客の一人の妊娠中の騎兵隊の将校 夫人に対する優しさ、赤ん坊を取り上げ抱きしめるシーン、クライマックスでアパッチ族に よる大襲撃の中で、応戦する男達の中で、戦う事の出来ない女性として、生まれたばかり の赤ん坊を必死で抱きしめ守り、そして怯えるシーンは感涙モノだった。 西部劇に限らず「真の女性らしさ」を感じた。 1930年代〜1940年代にかけて活躍した中では、B級映画も多かったが、そんな中でも演技 派としての評価は、高く、1948年第21回アカデミー賞では、見事に助演女優賞を受賞した。 「キー・ラーゴ」でギャングの情婦のアルコール中毒女を見事に演じているばかりか、劇中 若い頃からのハスキー・ボイスによる歌も披露している。 更に1954年何度目かのジョン・ウェインとの共演作「紅の翼」で劇中のウェインの妻として |
クレア・トレバー全出演作品データ ※作品名のみ原題も記載 |
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| 1933年 (昭和8年) |
Jimmy and Sally | 監督 ジェームス・ティリング | 共演 ジェームス・ダン | 役名 サリー・ジョンソン |
| 断崖の砲火 (Life in the Raw ) |
監督 ロイス・キング | 共演 ジョージ・O,ブライエン | 役名 不明 | |
| The Last Trail | 監督 ジェームス・ティリング | 共演 ジョージ・O,ブライエン | 役名 パトリシア・カーター | |
| The Mad Game | 監督 Irving Cummings | 共演 スペンサー・トレーシー | 役名 ジェーン・リー | |
| 1934年 (昭和9年) |
ベビーのおめみえ (Baby Take a Bow) |
監督 ハリー・ラックマン | 共演 シャーリー・テンブル ジェームス・ダン |
役名 “ファニーフェイス” |
| 野に咲く金色の花 (Wild Gold ) |
監督 ジョージ・マーシャル | 共演 ジョン・ボーレス | 役名 ジェリー・ジョーダン | |
| Hold That Girl | 監督 ハミルトン・マクファデン | 共演 ジェームス・ダン | 役名 トニー・ベルミー | |
| Elinor Norton | 監督 ハミルトン・マクファデン | 共演 レネ・アルバ | 役名 エリノア・ノートン | |
| 1935年 (昭和10年) |
洋上魔 (Black Sheep) |
監督 アラン・ドゥワン | 共演 エドモンド・ロウ トム・ブラウン |
役名 ジャネット・フォスター |
| ダンテの地獄編 (Dante's Inferno) |
監督 ハリー・ラックマン | 共演 スペンサー・トレイシー | 役名 ベティ・マクウェイド | |
| Spring Tonic | 監督 クライド・ブラックマン | 共演 リュー・エアーズ | 役名ベティ | |
| Navy Wife | 監督 アラン・ドゥワン | 共演 ラルフ・ベラミー | 役名 ビッキー・ブレィク | |
| 1936年 (昭和11年) |
Human Cargo | 監督 アラン・ドゥワン | 共演 Brian Donlevy | 役名 ボニー |
| 人妻日記 To Mary - with Love |
監督 ジョン・クロムウェル | 共演 ワーナー・バクスター | 役名 キティ・ブラント | |
| Sunkist
Stars at Palm Springs (記録映画) |
監督 ロイ・ローランド | 共演 エドモンド・ロゥ | 役名 本人 | |
| Star for a Night | 監督 ルイス・セーラー | 共演 ジェーン・ダゥウェル | 役名 ニーナ・リンド | |
| Career Woman | 監督 ルイス・セーラー | 共演 マイケル・ウォーレン | 役名 キャロル・エィケン | |
| Song and Dance Man, The | 監督 アラン・ドゥワン | 共演 ポール・ケリー | 役名 ジュリア・キャロル | |
| My Marriage | 監督 George Archainbaud | 共演 ケント・ティラー | 役名 キャロル・バートン | |
| Fifteen Maiden Lane | 監督 アラン・ドゥワン | 共演 シーザー・ロメロ | 役名 キャシー・マーチン | |
| Time Out for Romance | 監督 マルコム・クレアー | 共演 Barbara Blanchard | 役名 バーバラ | |
| 1937年 (昭和12年) |
デッド・エンド (Dead End) アカデミー助演女優賞に初ノミネート |
監督 ウィリアム・ワイラー | 共演 ハンフリー・ボガード | 役名 フランシー |
| King of Gamblers | 監督 ロバート・フローリー | 共演 ロイド・ノーマン | 役名 ディキシー・ムーア | |
| Second Honeymoon | 監督 ウォルター・ラング | 共演 タイロン・パワー | 役名 マリカ | |
| One Mile From Heaven | 監督 アラン・ドゥワン | 共演 サリー・ブレーン | 役名 ルーシー・ウォーレン | |
| Time Out for Romance | 監督 マルコム・クレアー | 共演 マイケル・ウォーレン | 役名 バーバラ | |
| 1938年 (昭和13年) |
犯罪博士 ( The Amazing Dr. Clitterhouse ) |
監督 アナトール・リトバーク | 共演 ハンフリー・ボガード | 役名 ジョー・キーラー |
| 巨人の谷 (Valley of the Giants) |
監督 William Keighley | 共演 ウェイン・モリス | 役名 リー・ロバート | |
| Walking Down Broadway | 監督 ノーマン・フォスター | 共演 レオン・エィメス | 役名 ジョアン・ブラッドリ- | |
| Five of a Kind | 監督 ハーバート・リード | 共演 不明 | 役名 クリスティン | |
| 1939年 (昭和14年) |
駅馬車 (Stagecoach ) |
監督 ジョン・フォード | 共演 ジョン・ウェイン トマス・ミッチェル |
役名 娼婦ダラス |
| I Stole a Million | 監督 フランク・タトル | 共演 ジョージ・ラフト | 役名 ローラ・ベンソン | |
| アレゲニー高原の暴動 写真 (Allegheny Uprising) |
監督 ウィリアム・サイター | 共演 ジョン・ウェイン ジョージ・サンダース |
役名 ジェニー | |
| 1940年 (昭和15年) |
暗黒の命令 (Dark Command) |
監督 ラオール・ウォルッシュ | 共演 ジョン・ウェイン ロイ・ロジャース |
役名 メリー・マックロード |
| 1941年 (昭和16年) |
掠奪の町 (Texas) |
監督 ジョージ・マーシャル | 共演 ウィリアム・ホールデン | 役名 “マイク”キング |
| Picture
People No. 2 (記録映画) |
詳細不明 | 詳細不明 | 本人として出演 | |
| Picture
People : Hobbies of the Stars (記録映画) |
詳細不明 | 詳細不明 | 本人として出演 | |
| ホンキー・トンク (Honky Tonk) |
監督 ジャク・コンウェイ | 共演 クラーク・ゲーブル ラナ・ターナー |
役名 “ゴールドダスト” | |
| Design for Scandal 非公認 | 監督 ノーマン・タウログ | 共演 ロザリンド・ラッセル | 出演シーン・カット | |
| 1942年 (昭和17年) |
Street of Chance | 監督 Jack Hively | 共演 バージェス・メレディス (映画「ロッキー」のオヤジ) |
役名 ルース・ディラン |
| Adventures of Martin Eden | 監督 Sidney Salkow | 共演 グレン・フォード | 役名 コニー・ドーソン | |
| Crossroads | 監督 ジャック・コンウェイ | 共演 ウィリアム・パウウェル | 役名 Michelle Allaine | |
| 1943年 (昭和18年) |
The Desperadoes | 監督 チャールス・ビダー | 共演 ランドルフ・スコット | 役名 Countess Maletta |
| Good Luck, Mr. Yates | 監督 RAY ENRIGHT | 共演 エドガー・ブキャナン | 役名 ルース・ジョーンズ | |
| The Woman of the Town | 監督 George Archainbaud | 共演 アルバート・デッカー | 役名 ドラ・ハンド | |
| 1944年 (昭和19年) |
ブロンドの殺人者 (Murder, My Sweet) |
監督 エド・ディミトリック | 共演 ディック・パゥエル | 役名 ヘレン・グレィル ベルマ(二役) |
| 1945年 (昭和20年) |
クィンシーの謎 (Johnny Angel) |
監督 エドウィン・マリン | 共演 ジョージ・ラフト | 役名 リラ・グスタフソン |
| 1946年 (昭和21年) |
殺しの名画 (Crack-Up) |
監督 アービング・ライス | 共演 パット・O,ブライエン | 役名 テリー・コーデル |
| The Bachelor's Daughters | 監督 アンドリュー・ストーン | 共演 ゲィル・ラッセル | 役名 シンシア | |
| 1947年 (昭和22年) |
生まれながらの殺し屋 (Born to Kill) |
監督 ロバート・ワイズ | 共演 ローレンス・ティアニー | 役名 ヘレン |
| Raw Deal | 監督 アンソニー・マン | 共演 デニス・O,キーフ | 役名 パット・レーガン | |
| 1948年 (昭和23年) |
キー・ラーゴ Key Largo アカデミー助演女優賞受賞 |
監督 ジョン・ヒューストン | 共演 ハンフリー・ボガード | 役名 ゲイ・ダウン |
| ベーブ・ルース物語 (Babe Ruth Story) |
監督 Roy Del Ruth | 共演 ウィリアム・ベンディクス | 役名 クレア・ルース | |
| The Velvet Touch | 監督 John Gage | 共演 ロザリンド・ラッセル | 役名 マリアン・ウェブスタ | |
| 1949年 (昭和24年) |
The Lucky Stiff | 監督 ルイス・フォスター | 共演 ドロシー・ラムーア | 役名 マーガレット |
| 1950年 (昭和25年) |
Borderline | 監督 ウィリアム・サイター | 共演 フレッド・マクマレィ | 役名 マドレーン・ハリー |
| 1951年 (昭和26年) |
Hard, Fast and Beautiful | 監督 アイダ・ルビノ | 共演 サリー・フォレスト | 役名 ミリー・ファーレイ |
| Best of the Badmen | 監督 ウィリアム・ラッセル | 共演 ロバート・ライアン | 役名 リリー・ファウラー | |
| 1952年 (昭和27年) |
Hoodlum Empire | 監督 ジョセフ・ケイン | 共演 ブライアン・ドンレビー | 役名 コニー・ウィリアムス |
| Stop, You're Killing Me | 監督 Roy Del Ruth | 共演 ブロデリック・クロフォード | 役名 ノラ・マルコ | |
| My Man and I | 監督 不明 | 共演 不明 | 不明 | |
| 1953年 (昭和28年) |
The Stranger Wore a Gun | 監督 Andre De Toth | 共演 ランドルフ・スコット | 役名 ジョシー・サリバン |
| 1954年 (昭和29年) |
紅の翼 (The High and the Mighty) |
監督 ウィリアム・ウェルマン | 共演 ジョン・ウェイン | 役名 メィ・ホルスト |
| 1955年 (昭和30年) |
星のない男 (Man Without a Star) |
監督 キング・ビダー | 共演 カーク・ダグラス | 役名 Idonee |
| Lucy Gallant | 監督 ロバート・パリッシュ | 共演 チャールトン・ヘストン | 役名 レディ マクベス | |
| 1956年 (昭和31年) |
山 (The Mountain) |
監督 エドワード・ディミトリク | 共演 スペンサー・トレーシー | 役名 マリー |
| 1958年 (昭和33年) |
初恋 (Marjorie Morningstar) |
監督 アービン・ラッパー | 共演 ジーン・ケリー ナタリー・ウッド |
役名 ローズ・マージョリー |
| 1962年 (昭和37年) |
明日になれば他人 (Two Weeks in Another Town ) |
監督 ビンセント・ミネリ | 共演 カーク・ダグラス | 役名 クレア・クルーガー |
| 1963年 (昭和38年) |
(The Stripper) |
監督 hランクリン・シャフナー | 共演 ジョアン・ウッドワード | 役名 ヘレン |
| 1965年 (昭和40年) |
女房の殺し方教えます (How to Murder Your Wife) |
監督 リチャード・クワイン | 共演 ジャック・レモン | 役名 エドナ・ランプソン |
| 1967年 (昭和42年) |
謀略都市 (The Cape Town Affair) |
監督 ロバード・ウェブ | 共演 ジェームス・ブローリン | 役名 サム・ウィリアムス |
| 1982年 (昭和57年) |
キス・ミー・グッバイ Kiss Me Goodbye |
監督 ロバート・マリガン | 共演 サリー・フィールド | 役名 シャーロット |
| 1987年 (昭和62年) |
The Breaking Home Ties TV映画 遺作 |
監督 ジョン・ワィルダー | 共演 ジェイソン・ロバーツ | 役名 グレース・ポーター |
その他
| 1953年 (昭和28年) |
TVドラマ The Ford Television Theatre |
エピソードタイトル“Alias Nora Hale” | 詳細不明 |
| 1953年 (昭和28年) |
TVショー The United States Steel Hour |
エピソードタイトル“Revolt of Judge Lloyd” | 詳細不明 |
| 1954年 (昭和29年) |
TVドラマ Producers' Showcase |
エピソードタイトル“Dodsworth” | 詳細不明 |
| 1957年 (昭和32年) |
TV30分ドラマ CBC放送 ヒチコック劇場ゲスト (Alfred Hitchcock Presents) |
エピソードタイトル“国境”(Safe Conduct) | 役名 マリー・プレスコット |
| 1958年 (昭和33年) |
TV60分ドラマ Westinghouse Desilu Playhouse |
エピソードタイトル“Happy Hill” | 詳細不明 |
| 1959年 (昭和33年) |
TV60分ドラマ アンタッチャブル第39話 The Untouchables |
エピソードタイトル“マ・バーカーとその息子達” “Ma Barker & Her Boys” |
役名 マ・バーカー ※MAとは、 「カーチャン」のスラング |
| 1959年 (昭和34年) |
TV60分ドラマ 幌馬車隊 (Wagon Train) (ワード・ボンド主演) |
エピソードタイトル“C.L. Harding Story” | 役名 C.L. Harding |
| 1961年 (昭和36年) |
TV60分ドラマ The Investigators |
エピソードタイトル“New Sound for the Blues” | 詳細不明 |
| 1961年 (昭和36年) |
TV30分ドラマ CBC放送 ヒチコック劇場ゲスト (Alfred Hitchcock Presents) |
エピソードタイトル"Crime for Mothers, A" | 役名 Ms. Meade |
| 1962年 (昭和37年) |
TV60分ドラマ NBC放送 ドクター・キルディア第45話 (DR. KILDARE) |
エピソードタイトル“The Bed I've Made” 日本では、名古屋TVで日曜日午後9時より放映 |
役名 ベロニカ・ジョンソン |
| 1983年 (昭和58年) |
TVドラマ(コメディ) The Love Boat |
エピソードタイトル"Misunderstanding" | 詳細不明 |
| 1987年 (昭和62年) |
TVドラマ(ミステリー) Murder, She Wrote |
エピソードタイトル"Witness for the Defense" | 役名 Judith Harlan |